神奈川新聞に掲載していただきました
神奈川新聞2002年3月15日
「よこはま瓦版」
-観光客呼び込みに一役- 動いてしゃべる人気者 各店舗の魅力を紹介
中華街「チャイナスクエア」にロボット登場
「もしもーし、そこのお嬢さん」.呼び止められてふと振り返ると、声の主はチャイナドレス姿のロボット君.昨年末、中華街善隣門近くの複合ビル「チャイナスクエア」(中区山下町)前に登場した”商ロボ”は、やたら人間くさい身ぶりと言葉で観光客に人気を呼んでいる.チャイナスクエアでは、ロボットの呼び込み効果で客足が増えるなど、大活躍しているようだ.(米本 良子)
商ロボは身長52センチ、体重4.5キロ.東京のロボット製造会社「マイテク」が昨年末、チャイナスクエア前に設置した.水色のチャイナドレスと、帽子から下がる”べん髪”がトレードマークだ.
ロボが入っているショーケースの外側には、「おみあげ買い物」「こだわり雑貨」などのボタンが5つ.押してみるとロボが手を上げ下げし、まんまるの目をくりくり動かしながら「チャイナ通りにはアジアの楽しい雑貨がいっぱい」「アクセサリーをつけるともっとチャーミングになるよ」などと、カラオケや雑貨店などさまざまな施設が入っている「チャイナスクエア」の魅力を、項目ごとに紹介してくれる.
通路が混雑する食事どきにも、足を止める観光客は多い.「今どきっぽくていいじゃない」と友人らと食事に来た南区の主婦(78).特に子供には大人気で、神奈川区の主婦(50)は「孫がロボットを気に入ったようで、
ここから離れなくなった」と苦笑いしていた.
ロボットを見てチャイナスクエアの入り口に気づき、入店する若いカップルの姿も多く、その横で割引チケット配布のアルバイトをしている女子高生(18)も「ロボットが来てから足を止める人が多くなった」と話す.
同ビルの管理会社も「大通りからチャイナスクエアに客が流れてくるようになった」とその効果を実感.「中華街にはロボットがないので、呼び込み役として活躍するだけでなく、新たな人気者になるのでは」(同社)と期待を寄せている.
|